十符っ子ブラザーシップ
ブラザーシップとは
十符っ子(とふっこ)ブラザーシップは,「町はひとつの学校」の理念の下,平成17年6月3日に設立されました。
利府町には,利府高校をはじめとして,利府支援学校,3つの中学校,6つの小学校があります。十符っ子ブラザーシップは,利府高校を頂点とする小・中・支援・高の異年齢の組織です。
生徒総会に出席することから毎年の活動がスタート
本校での活動とは異なりますが,毎年5月に利府高校の生徒総会に町内の小・中・支援学校の児童・生徒の代表が出席します。この利府高校の生徒総会から,その年のブラザーシップの活動が始まります。
もちろん,各中学校や利府支援学校の生徒総会には利府高校の生徒代表が出席して,全校生徒にこの活動について話をします。小学校には,「十符っ子ブラザーシップ町内各小学校集会等訪問」といって,校区の中学校の生徒代表が来て,この活動について話をします。
十符っ子ブラザーシップの活動
十符っ子ブラザーシップ町内各小学校集会等訪問
中学校の代表生徒が,小学校の集会に参加して,元気にあいさつを交わし合ったり,活動内容を伝えたりします。平成21年度は6/3の児童集会で10分間ほどしらかし台中学校の代表生徒3名があいさつしました。
しらかし台中学校の代表生徒のあいさつは以下の内容でした
(1) 利府高校生徒総会訪問の際の様子について
(2) 昨年度の取り組みの振り返りについて
① あいさつ運動
② いじめをなくすために運動
③ メディアチャレンジ
④ エコキャップ運動
(3) 「あいさつが行きかう学校」「いじめを許さない学校」の取り組みについて
「いじめをなくすためにアピール文」の紹介
第81回選抜高校野球大会:甲子園のベンチの千羽鶴
ブラザーシップの活動の一環として,宮城県代表として甲子園に出場した利府高校野球部のお兄さんたちのために,千羽鶴を小学生の子供たちがおりました。この千羽鶴は甲子園のベンチで利府高校野球部の活躍を見守ってきました。
エコキャップ運動
十符っ子ブラザーシップの呼びかけで,エコキャップ運動に取り組んでいます。ペットボトルのキャップを集めることで,二酸化炭素を削減したり,ポリオワクチンを世界の子供に送ったりすることができます。小さなキャップを通して,未来の地球環境のことを考えたり,世界の子供の命のことを考えたり,また,限られた資源の有効活用を考えさせたいのです。
回収しているのは,プラスティック製のペットボトルのキャップです。金属のキャップや裏に発砲スチロールが貼ってあるものは回収できません。ペットボトルキャップは水洗いして,乾燥させてから,回収ボックスに入れます。
スクールシップ
スクールシップとは
利府町には3つの中学校があり,1つの中学校区には2つの小学校があります。ブラザーシップの町内11校の合同した活動をよりきめの細かい活動にするために,3つの中学校区ごとのスクールシップを組織しました。教職員,保護者,児童生徒,そして,地域の連携した活動を深めていくと共に,ブラザーシップを下から支えていく活動を行います。
スクールシップとは
① 町内の3つある中学校区ごとにそれぞれ3校(中学校1,小学校2)の連携をめざす。
② 単に授業や行事の連携にとどまることなく,同じ中学校区にある学校として,共通の問題や対応等に対して情報交換,意見交換を深めながら,諸問題に対して適確な対応を図る。
③ PTAと一体になった積極的な取り組みを図ることで,保護者の積極性をうながす。
④ ブラザーシップの育成や活動支援は子供たちの主体性を一層育む。
利府しらかし台中学校区スクールシップの構成
しらかし台小学校,青山小学校,しらかし台中学校教職員
しらかし台小学校,青山小学校,しらかし台中学校父母教師会
しらかし台小学校かしの実児童会、青山小学校ゆずりは児童会,しらかし台中学校生徒会
基本理念「ことばで育てる豊かな心」
ことば力とは「学び得た知識や体験を生かし,ことばを通して効果的に自分の考えや思いを伝える力」
ことばは,知的活動(論理や思考)やコミュニケーション,感性・情緒の基盤。論理的に思考し表現する能力,互いの立場や考えを尊重して伝え合う能力を養い,その能力を基本に,他者の考えやものの見方と比較して,自分はどう判断するか,自分の考えや思いを相手にどう伝えるかによって豊かな人間関係が築かれていく。こうした「ことば力」を児童生徒に育むことで学力向上,豊かな心の健全育成を図っていく。
① 教師・学校間の交流,相互理解
教師間の交流においては,小・中教師の協力指導あるいは交換授業等を通して,教師間の専門性を高めるとともに,何よりも中学校教師は,小学校の児童がどのように成長して中学校に入学してきたのか,小学校教師は小学校を卒業してどのように学び,育ちながら大人になっていくのかを,しっかりと眼で確かめ理解する。
② 児童生徒間の交流
子供問の交流においても,各教科等での合同学習,教科指導の補助,合同の学校行事,共同の学校生活(清掃,部活動)等を実施し,異年齢による世代間交流と人間関係形成力の形成という「社会性」の成長という効果とともに,特に,小学生の中学校生活への不安の解消,早く中学生になりたいという期待を高める。
③ 保護者,地域との交流
保護者,地域との交流を図ることで,学校・保護者・地域が一体となった子育てをする体制を作る。また,地域の連携を深め地域力の育成を推進する。
④ 生徒指導上の問題への対応
同じ中学校区内にある学校として,共通の問題や対応等に対して情報交換や意見交換を深めながら,諸問題に対して的確な対応を図る。
SSAスクールシップ
SSAスクールシップ
しらかし台中学校区のスクールシップを,しらかし台中学校の頭文字のS,しらかし台小学校のS,青山小学校のAをとりSSAスクールシップと名付けました。
3校での取り組み
① 中学校生活の体験,紹介
・ 1日入学 しらかし台中学校で実施 体験授業 部活動見学
・ しら中先輩の話を聞く会
卒業生がしらかし台小学校を訪問し,中学校生活について6年生に説明
② 中学校から小学校へのメッセージ
・ 卒業式でそれぞれの小学校出身の中学校生徒会代表が来校しメッセージを伝える。
③ 職員間での連携(小中間の垣根を低くする)
・ お互いの校内研究において,研究の共通項目を取り出し,情報交換する。
・ 指導主事訪問における,授業を参観する。
・ 小・中学校の授業研究会の際他の2校に案内を出し,参観できる先生に事後検討会も含めて参 加してもらう。
④ 生徒指導上の問題への対応
・ 小学校から要請し,卒業生を担任した教師と6年生担任が,1年生の授業参観とその後1年生の子供たちの成長の様子等について情報交換を行う。(6月頃)
・ 中学校の教員が小学校の6年生の授業を参観し児童の様子等について情報交換を行う。(3学期)
SSAスクールシップの活動
活動の紹介
(1)スクールシップ夏休み「小学生学習サポート」教室
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夏休み期間中,しらかし中学校図書室を会場に,夏休み「小学生学習サポート」教室が実施されました。しらかし台中学校区の本校と青山小学校から5,6年生が多数参加しました。
先輩にあたる中学生に,普段の学習や夏休みの課題や研究について,よく分からないところを教えてもらったり,相談したりするのです。小学生の子供たちが,自分の分からないところを,先輩の中学生に質問をし,教えてもらいながら学習を進める姿が見られました。
学習サポートの他に,中学校の先生による英語の体験授業<1日目>やしらかし台中学校の部活動紹介が行われました。(当日の活動部活のみ)また,合唱部の合唱披露が行われました<2日目>。(写真は平成22年度の実践から)
ことばの通級指導教室:ことばの教室
ことばの教室
聞き取りにくい発音をしていたり,うまく発音できない「音」や言葉があったり,ことばの始めがうまく出せなかったり,耳が聞こえにくいため言葉の習得が十分でなかったりするなど,ことばについて困っているお子さんはいませんか?
お子さんの状態や状況に応じた援助をして,正しい話し方や聴き方が身に付くようにサポートするところが「ことばの通級指導教室」(通称 ことばの教室)です。
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町内6つの小学校の児童が対象となり,現在約30名の児童が通級しています。(平成22年度)
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その他の活動(学習):たてわり活動
たてわり活動
本校の特色ある教育活動の一つに,たてわり活動があげられます。270人にも満たない小さな学校であることを生かして,全校児童1年生から6年生までを12班に分け,上級生が下級生の面倒見ながら活動をします。1年間で12~15時間程度,お互いに教え合いながら,遊んだり,作ったりして異年齢の集団で活動をします。
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たてわりウォークラリー たてわり七夕かざり
その他の活動(学習):少年消防クラブ
少年消防クラブ
本校では,3年生になると少年消防クラブの一員となります。少年消防クラブ(BFC:ボーイズアンドファイヤーガールズ)とは,少年少女の頃から火災に関する知識を身に付け,自分たちのまわりから火災を出さない環境を作ることを目的として設立されたのものです。
本クラブは,利府消防署の担任の方々の指導の下,いくつかの訓練を行います。平成21年度は
①煙の充満しているところを通り抜ける避難訓練
②消火器の使い方を知り,行う初期消火の訓練
③消防署へ火事を知らせる通報訓練
を行いました。初めてのことに戸惑いながらも,しっかりと仕方,方法を身に付けていく子供たちの頑張りが光りました。
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初期消火の訓練 火事の通報訓練
その他の活動(学習以外)
しらっ子タイム(朝の活動)
本校では,8:20~8:35までの15分間を朝の活動として位置づけています。毎週木曜日は「しらっ子タイム」と銘打って,各学級(学年)で独自に計画を立て活動をしています。学級全員が参加して運動を楽しんだり,練習をしたりします。また,集団遊びをすることもあります。晴れたときは主に校庭を使って活動します。雨天時は,教室やワークスペースでゲームを楽しみます。学級ごとに工夫をして活動しているのが,「しらっ子タイム」なのです。中学年以上になると,学級の係の子供たちが自分たちで企画,進行して行うのもこの活動の特色です。
あいさつ運動
本校では,毎月1日,15日に校門前で,8:00~8:15までの15分間,あいさつ運動を行ってきました。1学級の担任と生徒が出て,登校してくる子供たちに,さわやかなあいさつを交わします。晴れた日は校門前で,雨天の日は中央階段の前で行います。
学校前を通る地域の方とも元気にあいさつを交わす姿が見られました。さわやかなあいさつで,その日の気分が良くなります。
協力ボランティア団体による活動:おやじの会
おやじの会の活動
「おやじの会」は,本校卒業生の父親と本校在校生の父親で構成されています。「もっと子供たちと触れ合おう」,「おやじにしかできないことを子供たちにやってあげよう」という思いからできた会です。
①避難所宿泊体験会
地区の避難所となっている本校体育館に宿泊しながら一泊二日の真夏の活動をします。
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②もちつき大会
しらかし台集会所で,臼と杵で餅つきを行います。
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③雪掻き
子供の通学路を確保するために,学校周辺の雪掻きをします。
④しらっ子まつりに出店
中庭に「おやじの会のお店」を出店します。一輪車タクシー,リヤカータクシーの他,カンぽっくり,ドジョウすくい等,バラエティに富んだ内容で子供たちに笑顔を与えてくれます。
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協力ボランティア団体による活動:ぱんどら
読み聞かせボランティア「ぱんどら」の活動
毎月1回木曜日に,「ぱんどら」のみなさんが,絵本や紙芝居の読み聞かせ,パネルシアター,手遊び,素話など,楽しいお話をたくさん聞かせてくれます。
季節に応じて,ミニ七夕やミニクリスマスツリーなどの工作会もあります。1年生を中心に低学年の子供たちが参加しています。
○図書室での「おはなしかい」
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○しらっ子まつりでの「おはなしかい」
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