1 校 章
昭和42年3月17日,明治100周年の記念として,それまでの桜の花をかたどった校章を改め,梨の花をデザインしたものを新たな校章として制定し,合わせて校旗を作成した。利府における梨栽培は,明治17年に日野藤吉翁により初めて行われ,その後,数々の苦難を経て「利府町は梨の里」と呼ばれるほどの名産になった。昭和42年当時,町内唯一の小学校であった本校に校章改定の機運が高まったのを受け,町の代表的特産物である「梨の花」が取り入れられることとなった。白く気高い梨の花びらは,けがれのない子供の心を映し出している。また,地域の特産物を校章のデザインに取り入れたことには,「郷土を愛し誇れる子供に育ってほしい」という願いが込められている。
2 位置と学区の概要
①学校の位置
JR利府線利府駅の北西約 600m に位置し,背後には館山公園(利府城址)が控え
ている。学校の南側には,利府街道が通り,周辺には,水田や梨畑,野菜畑などがあ
り豊かな自然と都市とが混在する中にある。
②学区について
本町は,南に仙台市, 東に塩竈市,多賀城市, 北に松島町,大郷町, 西に富谷町が隣接し, 宮城県の中央部に位置 している。 本校学区は,北に緑 の森林に覆われた丘陵 と,南に水田を中心と した平地が広がり,梨畑と沼の点在する美しい自然環境に恵まれた地域である。 学区内には,利府町役場,十符の里プラザ, JR利府駅,利府消防署などの公共施設が多くある。また,東北新幹線仙台総合車両 所や大型スーパーや複合式映画館,各種店舗などの消費娯楽施設もある。県道仙台松 島線(利府街道)など県道が縦横に交差し,県内各所を結ぶ交通の要所となっており, 今後も幹線道路の建設・整備が進み,交通の要所化,都市化が一段と進んでいく地域 である。 昭和54 年から,宅地開発が進み,平成3年4月に「しらかし台小学校」が分離独立 した。平成18年度から学区の編制が行われ,花園,皆の丘地区が青山小学校の学区 になった。 本校の学区は広く,葉山,赤沼,春日地区の子供はスクールバスで,沢乙地区の 一部の子供は,定期バスで通学をしている。保護者の大部分は,会社等に勤めてお り,子供の養育に祖父母が当たっている家庭もある。農地をもっている家庭も多く, 農繁期は家族で農作業を行うこともある。地域の住民並びに保護者の学校に対する関 心は非常に高く,協力的であり,学校経営上の大きな力となっている。 平成23年3月11日の東日本大震災では,県内沿岸部ほどの被害は免れたが,町内浜田地区等は津波の被害を受けた。また,町内小中学校の施設も少なからず被害を被った。
■学校紹介H30版(←PDFにてご覧いただけます)